警察

PCgirlが、大学4年生の時の事です。
普段は自転車で電車の駅に行くのですが、その日の朝は遅れそうという事で、わたくしが車で駅まで送っていきました。

そして、その日の夜。
9時になっても10時になっても、迎えの時間の連絡が来ません。こちらからlineを送っても既読にならず。
心配しながらゼウス様と一緒に、終電が着く頃、駅に行ってみました。
乗客がゾロゾロと出てきましたが、PCgirlの姿が見当たりません。そのうち、駅の電気が消えてしまいました。

PCgirlにも学校にも電話をしてみたりしましたが、電話に出ません。
あわてて駅前の交番へ駆け込み、事情を話して、『学校の近くの交番から学校へ行ってもらって、うちの子が居るかどうかを調べて欲しい』とお願いしました…ら、

警察官 　『子供さん、彼氏はいますか？』
ニケ　　　『いません。』
警察官 　『親御さんが知らないだけで、彼氏の所に泊まってるという事が、よくあるんですよ。』
ニケ　　　『うちの子は、そんな子ではありません。』（←典型的な親バカ）

ゼウス様 『こちらから行くと、車で1時間以上は かかるので、
　　　　　　 近くの交番からちょっと見に行っていただくだけで いいんですが。』
警察官　『行方不明者の捜索願として書類を作れば、要請することが出来ます。
　　　　　　書類を作成しますか？』

こんな感じで、しばしの間 押し問答が繰り広げられましたが…
結局、行くよりも書類を作った方が早いという結論を出し、作ることになりました。

…が、

警察官　『今朝は、どんな服装で出かけられましたか？』
ニケ　　 『・・・え～っと～…どんなだっけ…？』
警察官　『子供さんの顔がハッキリ分かる写真がありますか？』
ニケ　　 『…今は持っていません。家にはありますが…』

書類を作成するのも、時間が かかりそう…。
とりあえず、警察官が住所を書きかけたところで、わたくしの携帯が～～
表示を見るとPCgirl !!　只今の時間、夜中の1時10分です。

ニケ　　『〇〇ちゃん、今どこ？』
PCgirl 『学校。』
ニケ　　『帰って来ないし電話も出ないから、今、警察に来てるんよ。』
PCgirl 『実習室で課題やってて、このまま朝まで やる。』

話しを聞くには、実習室に携帯を持ちこむのを忘れてて、気が付いて取りに行ったら、着信がたくさん入ってた、まずPCboyに電話したら、母に電話をした方が良いと言われたから掛けた、帰らないという連絡もうっかりしてた…という事でした。

ホッとして電話を切って、PCgirlから聞いた内容を、警察官に伝えました。そして『すいません。ご迷惑をお掛けしました』と言って、帰ろうとしましたら…

警察官 『学校に居るか、確認しないといけないんですけど…』
ニケ　　『えっ？今、電話で学校に居ると言っていましたので、ちゃんと学校に居ます。』
警察官 『その電話が本当かどうか、確かめないといけないんです。』
ニケ　　『…学校へ行ってですか？私達が…ですか？』
警察官 『はい。』

　!?(ﾟ〇ﾟ;)ﾏ､ﾏｼﾞ...

ニケ　　『確かに学校に居ると言っていたので、絶対に居ます。うちの子は嘘はつきません。』（またしても親バカ!!）
警察官 『それでも、万が一という事もありますので、確認していただく事になってるんです。』

またしても、ちょっとした押し問答です。もちろん、ゼウス様も『大丈夫なので』と言って参戦してくれています。
対応してくれているのは、若い警察官です。きっとマニュアル通りなのでしょう。もちろん悪い事ではありませんが…。

奥で成り行きを見ていた ちょっと年配の警察官、きっと事件性は無いと判断したのでしょう。
『じゃあ、もう大丈夫という事で処理しておきます。』

…良かった…　ε=(￣｡￣;)ﾌｩ

公安は事件を未然に防ぐ為に動くそうですが、警察は何か起きてからでないと動けないんですね。
ストーカー殺人とかで、事件が起きる前に警察に相談していた…とかいうニュースを見た事がありますが、これも そうなんでしょうね。

それにしても…
こちらが『お願いします。』というのを、警察は動いてくれず、
こちらが『もういいです。』というのを、警察は『あなたが最後まで責任をもって確認して報告しなさい。』
…と言うんだなぁ、うっかり交番には駆け込めないなぁ…と思いました。

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